ロンゲスト・ヤード（'74）ロバート・アルドリッチ
男くさ～。しかも刑務所の中の話。主演のバート・レイノルズ、落ちぶれた元NFLのスター役で、オープニングではヒモとして女のベッドにいて、そんな状況にうんざりして酒飲んでる。口ひげに胸毛の70'sな色男風で、投げやりな態度で女と喧嘩して、女の車で飛び出したら女にパトカー呼ばれてカーチェイスになる。あくまで悶々とした感じを前提として、疾走感のあるオープニング。
で、刑務所に入る。そこからの刑務所の描写も死ぬほど70'sっぽい。というかあからさまな人種差別もすごいな。基本的にいい人とか悪い人とかの区別はあんまりなくて、でもザコみたいなやつは決まっています。まあ大抵のやつはザコっていうのが映画においては多いパターンだけど。重要なのはその基準で、一方で古色蒼然たる人間関係があるんだけど、ザコを選ぶ段階になると今の映画より自由な感じがする。そういう意味でとても面白い。
最後はアメフトの試合でスカっとする流れだけど、ルール全然わかんないけどまあノリで楽しめました。