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ファム・ファタール('02)ブライアン・デ・パルマ

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"Real bad. Rotten to the heart."

なかなかいいです。実はブライアン・デ・パルマはアンタッチャブルくらいしか見たことが無かったけど、この作品がいかにも彼の作品らしくシュールな設定なものだったという情報は持ってから見た。なので設定について、というかそのめちゃくちゃさについては特に書かないけど、そう、整合性、というのを気にするひとは無理ですこの映画は。とはいえいくつかヒントもあって、アントニオ・バンデラスの登場シーンはいかにもおかしいし、水槽の水とか、まあよく意味もなくあんなことやるなと思う。あと音楽の坂本龍一は、リトル・ブッダもそうだったけど、なんであそこまであからさまにクラシックをパクるのか。

モデル出身のオランダ系美女のレベッカ・ローミン=ステイモス、風呂から出てくる重要なシーンではかわいかった。ファム・ファタールっぷりも、なかなか。あとこの映画は最初のシーンがすごくかっこいい。もうひとつのデ・パルマ情報としてヒッチコック、っていう情報もあったけど、贈られた花がある部屋に入るシーン、大使夫人の変装など、まあ随所に。けっこうあからさまに。とくにだから何というわけではないが。