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(500)日のサマー('09)マーク・ウェブ

周到な映画である。タイトルで気になる「500日」の見せ方といい、統一感のあるセットにファッション、たまにアニメーションが出てくる演出、そしてなにより男女の関係の設定と、隅々まで配慮が行き届いている。普通の街の風景というものがでてこない、セットやファッションで作られた世界観は、監督のマーク・ウェブがミュージック・ビデオをつくるひとと聞いて腑に落ちる。マイクロソフトのCMっぽさみたいな、おとぎばなし感があります。

監督は75年生まれということで、同年代の人が普通に映画をとる時代になってきたな。同時に、なんとなく同時代人の感性は感じます。音楽の趣味とか(同時代の音楽ではないんだけど)、恋愛観に。これは恋愛映画ではない、というコメントがはじめにはいるんだけど、おもいきり恋愛映画としてるだろこれは。「サマー」という女と主人公との関係を見せる演出については、いちいち面白いとしかいいようがない。ニヤニヤしながら、セコいなーとも思う。『アニー・ホール』をひとまわりセコくした感じというか・・。

ま、これはお勧めです。予告編から見てほしい(↑)。

※で、このひとが次のスパイダーマン4を撮るのね・・
http://www.imdb.com/news/ni1438804/