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ファミリー・プロット('76)アルフレッド・ヒッチコック

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ヒッチコックの遺作。個人的に重要性の高い「76年の映画」の一本。「ファミリー・プロット」とは墓所のこと。念のため言うと、これは「家族の物語」ではありません。誘拐あり詐欺ありの、相変わらずの犯罪映画です。これくらいの巨匠の遺作にはよくあることですが、全盛期の傑作群と比べると、ややハードルを落として見るのが正しいという感じです。

舞台はカリフォルニア。同じ70年代に撮られた『フレンジー』の印象から、ロンドンだと思い込んでいたけど(そういえば、ウディ・。アレンの新作はまたイギリスみたいだけど、もうニューヨークでは撮らないんだろうか?)・・・あとは、主役のブルース・ダーンとバーバラ・ハリスのカップルはなかなか愛すべきキャラクターだった。エンディングの妙な間がいいですね。ヒッチコック全作品のエンディングがこれかー、というのも、まあこれくらいの巨匠にはよくあることです。