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七夜待('08)河瀬直美

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この映画、30才の日本人女性がタイに旅行先ですったもんだの末、古式マッサージに癒され新しい自分を見つけます、みたいなキャッチフレーズなんだけど、そんな話じゃないです。長谷川京子主演。長谷川京子ってこう書いてみると古風な名前だな。

はじめに長谷川京子にイラっとくるようにできてるんだけど、そのままそれが回収されずに見終えるひとも多いかと心配しております。でも大丈夫です。短いから。

主人公が異様に外国語ができなくて、またわかんないなりに理解すべき部分も観が鈍くて、ほとんどコミュニケーションは成立しないという話です。まあ俺はロストイントレンスレーション系のお話はすぐイライラするから、そこはけっこうきびしかった。

海外に設定して、そんで失敗してるなーとは思いつつも、とはいえ俺は全然ダメじゃなかった。ナチュラル志向のつくりでありつつも、そこそこドラマが盛り上がるようにできていますね。

河瀬直美は好きなので見ました。そういうひとは見てもいいかと。あと、人によっては異様にツボにはまって大好きな映画になるという展開もありうるような気もします。俺は河瀬さんの日本でとった映画のほうが全然好きです。

長谷川京子の胸をやたら強調するショットが多いのが、監督と撮影がどっちも女性なので、まあスケベ視線とかではないみたいだけど、途中からさすがに意味不明。