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イースタン・プロミス('07)デイビッド・クローネンバーグ

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俺は実はナオミ・ワッツ(39)が好きです。ナオミ・ワッツ(39)が出ている、というと見にいくモチベーションが1.4倍くらいになります。この映画ではロシア系のイギリス人(ロシア語はできない)で助産婦という役柄でした。

イースタン・プロミスは去年かなり話題になっていた映画で、ようやく日本で公開されてます。イースタンとは、ヨーロッパの東ということで、ロシアからは売春目的で人身売買されていることが現実にあるそうなんですが、この映画はロンドンでその元締めをやっている、全身に刺青をするロシアン・マフィアの騒動にナオミ・ワッツが巻き込まれてゆくという話です。

なんといっても難解路線を投げ捨てたクローネンバーグが(全部説明してくれます)ヒストリー・オブ・バイオレンス(未見)につづいてヴィゴ・モーテンセンを主役にとったマフィア映画ということで、その暴力描写、とくにサウナでの全裸の格闘シーンが話題でしたね。暴力描写では、人があっさり死なないところはさすがクローネンバーグで、グロいです。

ヴィゴ・モーテンセンは、マフィアの運転手をやっててドラ息子の手下っていうポジションだけど、実力はその息子よりもあって、常に凄みを漂わせている、という異常だけどかなりかっこいい感じです。この映画のためにロシア語を習得したそうで、ロシア語できない状態で一人でシベリアを放浪し、実際に裏社会とも接触したとか。

ナオミ・ワッツ(39)もところどころいいです。病院から出てきてヴィゴにバイクを返してもらうところはよかったなあ。

ということで、怖いけど、面白い!