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叫('06)黒沢清

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何度か、「これは本当に怖い映画だ」と確認しながら見た。怖いものは怖い。葉月りおなが、「おまえひょっとして・・?」とか役所こうじが言った瞬間に手をぱっとつかむところ、怖い~。ずっと見てると段々葉月りおながエロく見えてきて、ひと安心とかもしました。飛んでいくところはさすがに笑った。

なつかしい感じの野村ひろのぶだけど、あいつが殺されるまでの流れが異様に好きです。女がポリタンク持って、海まで水汲みに行くのか!あそこらへんから一気に面白くなった。ラストでだんだん「死」が感染してゆく感じになってきて、ずーっと西日が入ってるような感じで、どんよりしてるところとか、風吹く無人の東京を役所こうじが歩いているところとか、さすがに回路を思い出します。

伊原つよしはよかった。警察署のガランとした建物も、そこを上から見下ろせるオフィスも最高だった。小西まなみは、初めて惚れました。無表情がとてもいいね。ラストの「叫び」は意味不明だけど。

総じて言えば、あの傑作LOFTほどは楽しめなかったかなぁ。

なんか断片的な感想だなー。・・まあ、そういう楽しみ方をしました。