The Best Thing
「The Best Thing」 を Perfumeは今回のツアーでやらなかった。
個人的には、トライアングルの中で最も名曲としている。
・・・・・
「Perfume好きは気持ち悪い」
確かにそれは、一面で、間違いなくそうなのである。
これは別に、ロリコンとか、そういうことではない。
もっと気持ち悪いぜ。
「Perfumeに母性を見ている」
という側面。 そう。
主として、あ~ちゃん主導で行われる、この側面。
これは、確かに、気持ち悪い。
そして今回のライヴのMCで、それは奇しくも最悪の形で具現化されていた。
「お母さんと一緒」を、皆で歌う、という、あの、幼児退行を客に促す行為。
(思い出すだけで鳥肌が立ってくる)
まぁ、いい。
諸刃の剣なのだ。所詮。
ほんとは、その先の、母性を求めても、それには、恐らく、届かないということを匂わせる部分に、Perfumeの、最強の本質があると思うのだが。
だから、近未来的な世界観との親和性が高いはずなのだ。
「言葉じゃうまく言えないの、ぬくもりだって足りないの、視線の行く先はとこ? キミに全てあげるわ」
と、完璧なダンスと、演出と、ロボットのような歌声で歌われた時に、そのカタルシスは完結するはずなのだ。実際は。
そして、俺は恐らく号泣するだろう。
アトムの誠実さに泣いてしまうように、ブレードランナー達の苦悩を見て、泣いてしまうように。
そして、その神話構造のような、「届かなさ」の部分を最も担っているのは、この曲メインで歌ってる、歌詞カードの見開にもきちんと選択されてる、あの人です。
今回至近距離で表情見てて、痛感した。
しかしまぁ、気持ち悪ぃ。確かに。
いつかやって欲しいなー。