Perfume 直角二等辺三角形ツアー in 横浜アリーナ
無駄に長い上になにがなんだかわかりませんが。
行ってまいりました。
「直角二等辺三角形ツアー」 の、本公演最終日。
ある筋でゲットしたチケットは、いわゆる、神席でありました。
距離としては4メートルくらいのとこで奴等が踊ってました・・・・。
これはさすがに威力あった。
どんな表情でステージングしてるのかまで全て完璧にわかりましたよ。
シンクロするあの不可解でありつつ、最強なダンスの些細な指の動きまで手に取るようにわかります。
しかしまぁ、至近で見ると、全員めちゃくちゃ可愛い・・・。
ってなことは置いといて。
代々木を見たときにも感じたことだが、かつて、「いろんなタイプの客層」がいたのだというPerfumeは、既に死んでいました。
客の一元化。
俺には絶対についていけないタイプへの一元化。
これが「売れ始めて」から取ってきた戦略の帰結なのであろう。
いわゆる、「普通のアイドルのコンサート(具体的にやってることは違えどだよ)」の方向にほぼシフトしていました。
「アイドル」が煙モクモクのダンスホールであり得ないパフォーマンスをしてる、的な、その他もろもろがごちゃ混ぜになっていた頃の、あの混沌とした緊張感と上昇感はもはや感じられない。
あの、「なんだか物凄いことになっている。新しい何かが胎動している。」っつー感覚は、当然ながらもはや感じられない。
代々木のライヴを見て、新譜を聴いて、さらに今回のを見て、
こりゃ、ほんとにアミューズはPerfumeを「キャンディーズ」にしたいのだな・・・。
もしくは、その手段を踏襲している・・・・ ファンクラブのあり方、その拡大のさせ方とか、
と思ったが。
やはり今回もその通りでありました。ま、そりゃそうだわな。
果たして、アンコールの後発表された次の一手は、その方向性を強めるものでありました。
ライヴ写真集
ライヴDVD
ファンクラブ限定 ライヴハウスツアー
物凄い量の過去から現在に至る動画や、素人(玄人も多数)によるリミックス、各地でのフロアイベント。
こういうあり方がまず面白かった。
リゾームとしての、文字通りの「Web = Net」としての、そんな時代の最強のエンターテインメントで「あった」はずの、中空(=主体が無い)ユニット。
そして、それを具現化したかのような、無機的であればあるほどに映える、パフォーマンス。
そっちの方向性は、どうやったって、ここまででかくなったら、死ぬしかないのか。
確かに、そりゃあたりまえだ。
存在がでかくなれば成る程、維持し、守らなあかん部分もどんどんでかくなる訳だからね。
そして、切り捨てなければならん部分も。
そのスピードについていけてなかったからこそのあの、前回のあ~ちゃんの状態なわけだし、
この人数とでかいホール相手にこんだけやってんのは、それはそれで確かに凄い。
それよりなにより、この距離でPerfumeを見られるならば・・・と、素直にミーハーに喜ぼうと思っても、やっぱり、醒めてしまう瞬間が何度もあった。
あの、相変わらずの寒いMCと客いじり、声出し。 変わらぬ楽曲達。
あまりにもダサいツアーグッズ。
いやー。
これだったら、別にもう、ジャニーズのコンサートとかと変わらん・・・(見たこと無いけど)。
唯一完全にぶっ飛んだのが「edge」のアルバムバージョン。
これはマジで凄かった。 凄まじかった。
スクリーンと光の演出を使った、恐らく今出来うる最強の仕上がり。
・・・・が、あまりにもデフォルメされすぎている気がするし、なにより、これは新曲ではない。
まるで、デフォルメされすぎてゴテゴテになったつい最近のガンダムを見ているような気になった。
いや。凄かったけど。
あーあ。
どうすんだろうか・・・。
気長に待とう・・・・。 過渡期における、チーム、本人達、「一元化」された「信者」達意外で、何か可能性を見てしまった奴にとっての苦行だと思えば・・・
金銭的にも、精神的にも、技術的にも、ネクストステップへの地力をつける時間なのだと思えば・・・。
それが、あればの話だけど。
本当に、次が、正念場だ。 そろそろ出るであろう、次のシングルの方向性が。
戦慄の一手が必要なのだ。 最強の1曲が(いや、5曲くらいは欲しい)。
ニコニコしながら手を振り続ける安心感に浸る輩との距離を稼ぐ、ネクストステップへの会心の一撃が。
と、
まぁなんだかんだかなり楽しいライヴだったのでありました。
ミスって終電逃すほどには。
近いってのはいい! ホント。
追加公演も行きます。