« 最強伝説黒沢 | メイン | 30歳までなんか生きるな »

Tim O'brien & Dirk Powell Celtic X'mas Session Party

06_xmas.jpg

ティム・オブライエン(ヴォーカル、フィドル)
ブルーグラス界のトップスターとして君臨する、歌手/ソングライター/マルチ弦楽奏者。アメリカ・アパラチア音楽とアイルランド伝統音楽をつなぐ重要人物。
ダーク・パウエル(フィドル、バンジョー、ケイジャン・アコーディオン)
現在のオールドタイム・ミュージック界を代表する、フィドル、バンジョー、アコーディオンの名手。また、プロデューサーとしても活躍する売れっ子。


いやーすごいもん見た。
ギター、フィドル、マンドリン、全部上手すぎ。ブズーキも持ってきて欲しかったなー。
ダークパウエルのバンジョーもティムとは違うニュアンスのやわらかいピッキングが素晴らしかった。
もうほとんどずっと興奮状態でした。

二部はセッションと称してゲストが多数登場したんだけど、まさかさすがにルナサをフルバンドで見れるとは思わなかった。一分の隙もないアンサンブル。ダンサーも出てきて完全にケルト熱再燃しました。

この日のオープニングアクトをつとめたのがハンバートハンバートの二人だったんだけど、このセッションにも出て、ハンバートの曲をティム&ダークの二人に演奏させた上に、大ラスの全員でやった「Long Black Veil」では、後半をハンバートが日本語詩をつけてティムオブライエンに一緒に歌わせる、ということまでやってのけて、最後を全部持っていってました。

ザ・バンドの演奏でロック・ファンにも名が知れ渡ったアイルランドのトラディショナル「Long Black Veil」、これで歌詞が気になって調べたんだけど、原曲は親友の奥さんと寝た男が墓の中から歌う、すごい詩なんですね。

Long Black Veil

10年も前のこと、寒い闇夜に役所の灯りの側で殺人があった。
現場にいた数人の目撃者は、こぞって私を殺人者にした。
というのも、そっくりだったからです。 
判事が云った。君にアリバイあるかね? 君が他のどこかにいたなら犯せまい。

話せなかった。 私の人生に掛けても話す訳にはいかない。
なぜなら、友の奥さんと一緒だったから。 一番の親友さ。

絞首刑は高台にあり、天国にも近い。
群集の中に立つ彼女の涙はもう枯れ果てていた。
冷たい風の夜に、人目を忍んでお墓に佇む人影。
咽び泣く,長い黒のヴェールに覆われた人影。

悲しげな風の夜、お墓を訪ねては呟く彼女。
誰も知らない、誰にも知られていない、
けど、私には云えます。 あなたのアリバイを。



ティム・オブライエンの最新作はこちら。



Tim O'Brien/Fiddler's Green

弦楽器の名手ばかりが参加した素晴らしい出来でプランクトンが日本盤出してます。
ニッケル・クリークの天才マンドリン奏者、クリス・シーリーも参加しているんだが、これが短いソロ取るだけですごい。
タイトルの「フィドラーズ・グリーン」とは船乗りが死後に行き着く、音楽とお酒と女が溢れかえる楽園のことだそうです。


一応、ベトナム戦争を主題にするアメリカの小説家とは関係ありません。この人の小説もすごいですが。