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ブロンド少女は過激に美しく('09)マノエル・デ・オリヴェイラ

なんて時代錯誤な映画か。電車の中のシーンなど、ブニュエルの70年代の作品のようで、まるでブニュエルの同時代人のようだ。・・・まあオリヴェイラとブニュエル、あんまり歳の差はないのだが。こんな新作をまだ見られたことにただ感謝。

主人公の男が「ブロンド少女」の自宅でのパーティに参加するところが最高だった。あの、ゲームの際に、おじいさんがサイコロ(?)を少女に投げつけるところ。ルノワールの『黄金の馬車』を思い出した。時間経過をおおざっぱに表すリスボンの風景と鐘もいい。ラストシーンの列車、ふざけすぎだろ。向かうところ敵なし、か。

少女が出てくるところでは、家の玄関から見える異様に長い階段を降りてくるところと、宝石店での手を開くシーン、好きです。