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キャピタリズム('09)マイケル・ムーア

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マイケル・ムーアの最新作。「サブプライムローン」のあおりで住宅が差し押さえられてしまう状況にはじまり、露骨な金儲けによるアメリカ型資本主義の惨状を見せ、批判する・・のだけど、じゃあこの映画をおすすめするかといったら、するんですが、でもムーアに賛同するかといったら、あまりできないんです。

というかこの映画は、アメリカ人向けに作られているんですね。そんなアメリカの惨状には涙したわけだけど、資本主義批判という大きなお題目に対して論拠がキリスト教にアメリカ建国の精神じゃあ、西洋人以外のほとんどは説得できないよなー、とは思う。あと、そういえば、2008年の金融機関の救済案には、俺は賛成だったよなー。と思い出したりしました。

どうも資本主義を全面的に反対する気にはならない。まあこういう善意に訴えかけるところがムーアの特徴ではあるのかな。