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田舎司祭の日記('51)ロベール・ブレッソン

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いやー。さっそく切ない。
神を畏れる田舎司祭のお話。

クロード・レイデュのふしめがちな表情(写真参照)は、せつなさの映画史に残る。
その後、『タクシー・ドライバー』のトラヴィスのキャラクターに影響を与えたと。

神をめぐる会話がほとんどで、そこがひどく難解、
でありつつ最高のアクションとリ・アクション。

主人公は、リアクションをほとんどとらない奴。
人と話している途中でいきなり自分の世界にはいる感じ。
実際、「なにコイツ?」という扱いを受け続ける。

葬式のシーンからの流れ。ここはかなりいい画面なんじゃないの?
そしてラストの十字架。・・ま、いいけど俺には神を畏れるってことがまったく実感としてわからん。

ところで少女役のニコル・ラドミラルは'58年に28才で自殺。
うーむ切ない。