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ブロークン・イングリッシュ('07)ゾエ・カサヴェテス

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カサヴェテスの息子の映画はけっこう面白かった覚えがあるけど、こっちの娘の映画は、まあまあだった。ジョン・カサヴェテスの映画はなにもなさそうなところからすごいものを見せるけど、この映画はなんかありそうなところから、やっぱなんもなかったというところに落ち着く。まあそりゃそうだよね。そもそも映画の才能って遺伝するんだっけ?

ジーナ・ローランズとジョン・カサヴェテスは、まあ世界一美しいカップルのひとつですな。この映画でも母親がローランズで、父親が不在だったりして影がちらついてたりするんだけど、あーそうか、というくらい。

つまらなくはないです。ただ、タイトルは聞いたことあるようなものなんだけど、『ロスト・イン・トランスレーション』にも似てるね。実際主人公がパリという外国を「発見」して、小さな出会いがあったりして同じような感じになるんだけど、『ロスト・イン・トランスレーション』のときも思ったけど俺はああいう上から目線と先入観で外国を見るシーンが嫌いです。アメリカ映画はだいたいこれだけどね。いまさらやるなよ。タクシーの運転手とのやりとりとか。うわー嫌だ嫌だ。

YAの指摘で初めて知ったんだけど、この映画のフランス男はロメールの『夏物語』の主役の彼だったのか。
いやー。全然気づかず。そういえばそうだな、とさえ思わなかったよ。