チェ Part1/Part2('08)スティーブン・ソダーバーグ
「私は人間を信じる」「必要不可欠な人間はいない」にはじまり,名言のオンパレード.まったく無駄なこと言わないイメージ,さすがに映画館出てしばらく真似したなー(傍目には何も変わっていなかっただろうけど).というか,映画館でたときの感想は「何で俺,日本なんかにいるんだっけ?」だな.
Part1のジャングルで,出会った人にあのちょっと前かがみな目線で握手するところ,あれやられたらついていっちゃうだろう.まあ,着いてくるな,といわれそうだけど.
チェ:Part1は,キューバ革命に勝利するまでなので,盛り上がります.ちょっと暗い色調の湿ったジャングルで.革命を見届けましょう.チェ:Part2は,ボリビアでの革命に失敗して処刑されるまでなのですが,さらに盛り上がります.最後,完全に孤立して追い詰められてゆくなかでぜんそくでゼェゼェいいながら指示を出してゆくところ,最高でした.最後に遺体が毛布にくるまれてヘリで運ばれますが,チェは結局全部持ってったなあ,とそのキリスト性に納得しました.Part2のオープニングでカストロがチェの手紙を読むところもいいね.Part1とはうってかわって,乾いた画面に明るい色調.まあ悲しいですけど.
そうそう,そもそもチェを知らないやつとかいるらしいけど,知っとけよ.