ミステリアス・ピカソ-天才の秘密-('56)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
画家が絵を描く過程をそのまま撮り、作品が完成するまでの思考を追うというコンセプト。
で、この映像のようなのがずっとつづく↓。
つくりはいたってシンプルで、ピカソがどんな人で、どんなこと考えてるか、というようなことなど一切語られない。ピカソが監督と撮影方法について話をする短いシーンがあるくらい。そこで撮影監督のクロード・ルノワールも登場するから興味深い。
クルーゾー監督はピカソに対してタメ口的な態度なのも意外。やや上から目線な気さえする。ピカソに対して。
ピカソの絵は、筆運びには全く迷いがないんだけど、描きながらどんどん上塗りして全然違う絵になっていく。最初からビジョンがあってそれを描くというわけじゃないんだということは、意外だった。