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パラノイド・パーク('07)ガス・ヴァン・サント

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オープニングのつり橋のシーンから、まず画面サイズにやられた。主人公がおじさんの家でノートをつけているシーンもよかった。これはスタンダード?1.37:1と書いてあるけど、ほとんど正方形に見える。画面サイズの説明を読んでもよくわかんない。このサイズはとてもいい。

知っていなかったら気づいたかは微妙なところだけど、撮影監督がクリストファー・ドイルということで冒頭の方の草むらのシーンや「パラノイド・パーク」でスケボーやってるシーンなどではウォン・カーウァイの映画を思い出していた。天使の涙は広角だったけど。難しいのは、この映画見ても映像がいいってこと以上の興奮はないんじゃないかってところ。そんな、画面サイズに収まる美しさ。ノート燃やしたり。

(以下引用)『ガス・ヴァン・サントだってかなりいい線をいっていると思っていますが、私のどこかに疑問が残っている。というのは、彼は映画作家というより、フィルムによる芸術家を目指しているんじゃないかという気がしているからです。』(引用以上)

上の写真のシーンもそうだけど、アメリカの高校生はかっこいい。クールであるということにシビアである。ダサさがばれたら終わりな世界である。ああ怖い。そんな怖い世界を、またも懲りずにガス・ヴァン・サントがとる。あんなに学校ばかり撮る男。というか主人公の美少年さといい、同性愛のにおいがぷんぷんしますが。ガールフレンドはじめ、女の子が全員かわいくないし。2002年の、砂漠で遭難する映画、ジェリーともなんか似てる。