ツイン・ピークス('90-'91)デビッド・リンチ
今年は一時『ツイン・ピークス』にはまっていたのだった。このドラマは最初はものすごい中毒性があって引き込まれるんだけど、最後のあまりのグダグダさ加減に嫌気がさしてしまっていたのだった。
シャーロック・ホームズのようにきれるFBIスペシャル・エージェントのデイル・クーパー(カイル・マクラクラン)が「世界一美しい死体(だっけ?)」になってしまったローラ・パーマーの殺人事件を捜査するという話を軸に、舞台となったツイン・ピークスと呼ばれる針葉樹林の町とそこの人々を描く。けっこうみんなキャラがたってて、この街の雰囲気とリンチならではの怪しいムードでTV放送開始直後から大人気ドラマとなった、らしい。その後日本をはじめ海外でも火がついてったことはご存知の通り。ローラ・パーマーの葬式シーンとか、とにかく最初は楽しめます。マクラクランのキャラクターも最高!
ツイン・ピークスを見ずにリンチを語るな、というような代物じゃないけど、見ているとリンチの癖のようなものがよくわかるようになる。ただ、これ見る限りだとデヴィッド・リンチはそんなに変態じゃないです。まあ、リンチが監督をやっていない話も特に後半は多いので、厳密にリンチ作品というわけではないけれど(ダイアン・キートンが監督した回なんてのもある)。
リンチのインタビュー本によると、ローラ・パーマーの犯人を本当は明かさずにひっぱりたかったものの、T.V.局がそれを許さず、結局犯人を明かしてからはグダグダになったとのこと。・・早く言ってくれよ。
そうそう、ローラ・パーマーってそんなにかわいくない。