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鈴木理策: 熊野 雪 桜

開催中の写真美術館の展覧会に、何故か早起きして会館時間くらいに入り、人がまばらなところ見てきましたが、他に人がいない状態で見ると特に堪能できる展覧会で、それは展示が部屋ごとに壁の色も違うくらい徹底してコンセプチュアルにできているからで、しかもひとつひつとの作品が大きくて遠くからでも見え、部屋の中心に立って部屋内の全作品を見渡すことができるからでした。

一部屋目は『熊野』で、とはいえ海の写真はほとんどなく、ほぼ山と滝の写真でした。サント・ヴィクトワール山の写真集とは違いうっそうとした森や滝なので、こっちはもっと湿り気がある感じでした。俺は去年熊野行ったのですが、「世界遺産」と呼ばれる山の中にはほとんど入らず、海しか見ていないに等しいのですが、写真で見る楠の写真などはどこか見覚えがあるという錯覚に近い感慨があり、とても感動いたしました。

ふたへやめにいく途中の暗い廊下に火祭りの写真などあってこれもまた白黒写真ならぬ赤黒写真というべき迫力ですばらしいのですが、この展覧会は作品数が非常に限定されているのでここで見られる写真は図録ですべてカバーされています。ちなみにこの図録は、いままで鈴木氏の写真集にあまりお目にかかれなかった俺にとってはかなりのありがたい本であります。

ふたへやめには雪と桜、ということなんですが、部屋が真っ白でした。で、この部屋では例の独占状態で見れたので、あとから来た客たちが、一部屋目で感涙しなかなか前に進めずこなかったに違いないと思われます。で、唐突に展覧会は終わりました。

そういえばミュージック・マガジンという音楽雑誌の最初のほうに毎号1枚、音をテーマに鈴木氏の写真を掲載していましたが、あれはよかったなあ。誰かあつめて写真集にして出してくれないものか。

コメント

あ、行ったんだあ、いいなあ。俺は行けそうにないので写真集だけ買いました。でかい写真はやっぱり印象違うだろうなあ。
「音のある場所を探して」ってやつだよね。その写真集いいかも

オミのブログでこれ気づいたよ。まじナイス。

写真まじでかかったよ。壁に3,4枚づつくらいなので、かなり作品数は絞ってました。

ミュージック・マガジンのはそれ。

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