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スパイ・ゲーム('01米)トニー・スコット

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グラディス、ノアはいつ箱舟を作った?雨が降り出す前だよ。」(ロバート・レッドフォード)

最高の映画。みんなに見てもらいたい。
公開されたときに看板みて、これは見ないなと判断した覚えがある。アホ判断であった。監督はトニー・スコット。リドリーの弟。『トゥルー・ロマンス』の監督。もちろんイギリス人。実はトニー・スコットのファンを自称する友人からとっくにおすすめされていたんだけど、『陸軍中野学校』以来スパイものに惹かれていて、ようやく見る機会がめぐってきた。

主演はロバート・レッドフォード。引退を間近に控えたCIAの老スパイ。ロバート・レッドフォードが情報のプロフェッショナルな世界で男の友情がらみのストーリーにでてくるとなると、『大統領の陰謀』を思い出す。しかし今回は先生役で現場には姿を現さない。そして若手の弟子の役にはブラッド・ピット。

映画の舞台は90年代初頭。そもそも2人がであったのはベトナムの戦場だった。若きピットをレッドフォードはスパイとしてCIAにリクルートして、「中野学校」みたいにスパイの心得を教えてゆく。ここは実際にイスラエルのモサドでやっていた練習なんかも入っていて、「中野学校」よりは洗練された感じ。「スパイはマティーニを飲むもんだと思ってたよ」なんて台詞もある。

この映画は半分はかっこいい主役ふたりをダニエル・ミンデルのかっこいい撮影で撮ってゆくっていうところに魅力がある。レッドフォードが乗っているレトロなポルシェ912でCIAに通ってくるところなんてすごいもんです。

まあ、で、いろいろあってドジったピットを退職間際のレッドフォードが「組織に頼らず」、でも「組織の力をうまくつかって」、救出するというストーリー。クールだなぁ。

このままゆくと007シリーズとか見るかもな・・・。