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大日本人('07)松本人志

見て「大日本人」の意味がわかった。面白いです。

大佐藤の給料が20、副収入が30、合わせて50。できることならもらいたいのは80、というこの80っての、俺はこれ言う前からわかった。だからどうしたというと、松本人志は数字を出すのがうまい。うまいというのは笑えるとかとあんま関係なく。

なんといっても最高なのは「四代目」。四代目の全盛期の映像と写真、あれはすごい。この祖父との別れっては、なんかどさくさ紛れに終わっていく感じだよな。

そしてあの「第二で。」というこの第二、ってのもまたいい。大佐藤が変身する施設なんだけど、この「第二」って名称にやられた。あそこにスクーターで登って、門をはいっていくところと、その後ガラス越しに廊下を歩いているところね。それも後で三河とかいう場所と自宅とで全部儀式性をコケにするんだけど。

あとはUAの500万の車。徹底してるのは、数字を言うときにはっきり何のことか、名言しない。聞いてるほうが500万円ですか?とか確認してわかるってところです。これもふくめて繰り返しもすごい。「獣」が昇天するときの効果とか。

矢川も笑いのレベルを故意に落としたところとして指摘していた、あのマネージャーとのやりとりの後の腰の宣伝文句のギャグ、あのほかに子供のモザイクでさらに繰り返しますね。やっぱりあそこよりは放送時間が2時過ぎですよ、っていってるあたりのほうが松本人志の間を感じさせます。

「怪獣」って言わない理由とか。質問が厳しくなると黙るところとか。

ビジュアルバムの「システムキッチン」で、松本人志が映画とるならこんなのにしたいのかな、と思ったことがあって頭の片隅にあったんだけど、あの夕日のようなセピア色の空気というのは、前半に出ていた。

俺が見た映画館では最後のコントになってから一番笑いが起きました。あと髪型変えたとき。
まー、もうちょっと先の作品も期待したい。

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四代目の面倒を誰が見るのかってことなんだよ。」(松本人志)