Perfume at 代々木第一体育館
~3体のレプリカントが作り出す驚愕のブラックホール~ 的世界観の最後の舞台であった「武道館」。
・・・・・・・・・・ちなみに、武道館のDVDマジで最高。武道館でのオープニングからの最初の3曲、(特に「Edge」・・・「コンピューターシティ」からの繋ぎ方も含めて信じ難い格好よさ。マジで素晴らしい)と「Game」が、演出、音、もろもろ含めて「Perfume」が成し得た最高峰だと思います。・・・・・・・・・・・
その世界観が終演して、その「キャラクター」を嫌というほど漫画的に単純化させて切り売りしながら間を繋ぎ、
「人間Perfume」として挑んだ初のワンマン。
想定出来得る範疇ではあったが、かなり酷いライヴだった。
図らずもあ~ちゃんの「自我が芽生えたレプリカントの苦悩」的な場面もきちんと見ることができましたよ。
新機軸は、正直、ゼロ。
代々木体育館の音の悪さと座席配列の構造上の欠陥や、武道館ライヴ程には金を掛けられないであろうことや、もともと「ディスコ! ディスコ! ディスコ!」と銘打ってて、「盛り上げ」に力を入れるような、「ファンサービス」的な要素が濃くなるであろうことは想定できた事等、もろもろ差し引いても、やはり酷い内容だったと思う。
昔、なんかのインタビューで中田さんが、「パフュームのスタッフ陣は余程何もわかっていないか、余程の天才か」的なことを言っていたが、当然それは皮肉であったわけで、さすがにもうよくわかったが、恐らくブレイン達は、結局のところ凡庸なんであろう。
つまり、「仕組まれて」はいなかったからこそ奇跡的に凄かったのであります。とか言いたくなってしまうよ。
全てが奇跡的に交差していた瞬間があったのですなー。
まぁ次のアルバムは買おうと思う。 むしろ超楽しみ。
これで何もなかったら本当にもう何も無い。(という期待をさせるには充分にいまいちだったのですがな。)
その後のアリーナツアーとかどうすっかはアルバム聞いてから判断しよう。
既発曲意外の部分で中田さんがどんくらい爆発してくれるか(もう完成してるわけだけど)に全てかかってるなぁ。
どうせ行きたくなるに決まってるが。
しかしまぁ、「代々木Disco Mix」なるものへの布石とか映像とか、更にその内容たるや・・・・本当に酷かった。
「What is Disco? 」
「ホワイトパフューム」
「 ブラックパフューム」
「ジャスコ」
「Discoは代々木にある」
「Join Us」
そして ターンテーブルを嬉々として回す三人。
書いてるだけで恥ずかしくなってくる。
(お前らはMAXか?とか言いたく成る程に酷かった)
前にもちょいと書いたが、結局は、ダメになるっつーのは、「回り」にダメにされるのであります。
そういうわけで、カッティングエッジ!=脱皮=裏切り、という意味では、次の裏切りへの布石として、自ら自爆して崖っぷちに立つその気概や、よし。 無意識的パンク。
(とはいっても、新譜、ツアー、「凡庸な、もしくは天才的な」ブレイン達のディレクションまで含めてもう全部できあがってるわけだが)
殆ど新しいネタが無い中で、中途半端にライヴが良かったりして、ホーム感を持続させてくよりかは、はるかにマシな気はする。
どこいってもアウェーという状況を自ら作り出そうという・・・・(笑)。
いや~。なんて面白れえんだ・・・。
「日本そのもの」を見ているようです。
(小沢さんなに辞めてんだよ~!)
相変わらず、今後が楽しみだ~。
まぁ言ってみりゃ、最高な奴が、飲み屋で最低にベロベロになってるのを目撃したようなもんで、
今後どうなろうとも、結局は「Perfume最高」という感想でした。