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電子音と肉体性 について ①

そんな事知らねえ。俺の要領じゃわからん!(導入勝負だ!!・・いつもだけど。)

ただ、何か「新しい」事と、それを「良い」と思うこととはまったく別なのだが、人はすぐにそれを混同してしまうのだなー。 「先鋭」と「格好よい」をすぐ混同するようにネー。
しかも両方を客観的な目線の上において語りたガ~ル。それは当然自分の影響力下におきたいからでしょうね。
とはいえ、やっぱり「完全に別もん!」と考えられるほどには頭は素直に出来ていないし、それが当たり前なんだろう。仕方ねぇ。

ブレイクビーツを肉体で叩くというのは昔から受け入れられまくっているが、
肉体性を電子音で再現する、というのはまだまだ受け入れられてない。

何故か? 

ロック(の肉体性)の方が権力があるらしいからです。

だから「何番煎じだからもわからないクソアイドルちゃん」とか言いながら、それこそ何番煎じだかわかんないような「パンクロック」をやっちゃったり、マリファナスティックエゴイスティックエコなクソジャムバンドとかが沢山出てくるんだろう。

(「身体機械論」とか言えてる前提とかも一緒だろう)

ま、らせん状になって、そのうち戻ってくるとか思えば幾分か気分は楽だ。

さてさて。 そんなくだらねえ話はおいといて。

ちょっと前まで私の身体もほんのちょぴっとですがロボット化しておりましたが、昨日をもって肩に刺さっていた棘とワイヤーを抜去しまして、晴れて人間に戻りました。

しかしまぁ、局所麻酔で肩切られてグリグリ骨いじられんのマジでしゃれにならんかった。

痛くはないんだが、骨を触ってる振動が伝わってくるし、異物が取り除かれる時の感覚とかもあるし、
血がホッペに飛んでくるし、ずーっと冷や汗かきながら、鳥肌立ちながらやってた。
更には手術中、看護婦さんとセンセーが、
「センセー。今電話あったんですけど、あの例のタクシーに足轢かれた患者さんについての書類どこでしたっけー」 
「えー。どこだっけなー。あそこ。引き出しの2段目かなー」
「えー。無いです~」
「えー? それより、あれ取って。あの、ほら、これ引き抜く道具・・何だっけあれ。」
「無いです。あれ、こっちでは却下されたんですよ。」
「えー? そうなの? じゃいいや。」

とかやってるのである。

さすがにこの時は本気で「オイ!ちょっと待て!」とマジ切れしそうになった。

いかんいかん。 まだロボットなのだからな。

天井にくっ付いているチープなスピーカーからはモーツァルトが流れている。
まるで壊れた蓄音機みたいな安っぽい音だ。

時折鳴るセンセーのPHSの着信音は3つのジムノペディ(何故?いつもこんな使われ方をするのだ?)。

結構時間がかかる・・・というか、なんか、ひっかかってない? 

センセーの息が荒くなってきているのが分かる。

そ、そんなに力とかいるもんなのかね?

たまに怒りがこみ上げてくる(つまり人間に戻りつつある)のを我慢しつつ、まだまだロボットのままでいたいと思いながら、朝青龍が『チョコレイト・ディスコ』をフリ付きで歌っているところを想像して耐え抜いたのでした。

んで、どういう方向に話を持って行きたいのかというと、

この映像の22秒の「ディスコ!」&ブレイクから最後までずーっと号泣しっぱなし。という、残念ながら欠陥だらけの人間であるが故のカタルシスを再び手に入れることができるようになりました!! 
いやっほーう!

ってことです。

ちょっと前までは、ライヴの場合せめて曲中はロボでいてくれないと俺的にはつらいと思っていたのだが、この映像の3回目を見たあたりで考えが変わった。、(ロボ期の秀逸なチョコレイト・ディスコ動画
どんどん上がってくありふれたクソ消費スピードすら超えてしまいやがれ。と思い始めた。
そしていずれやってくる臨界点を見届けようと。

奴等はもはやロボではない・・・。(正しく言えばロボ化する時に明るみに出るその奥の悲哀が最大の武器というわけではない)というか、ロボットなのか人間なのか見分けが付かなくなってきた。

そう考えると、「Love the World」というのは凄まじい曲(方向性)です・・・・。
(ジャンルの垣根とかを本気でシカトし始めたわけで・・・)
そうなると、当然かしゆかが言う所の「ダークサイド」もまた増してくるでしょう。

まるでジェダイの構造だ。

しかしやっぱりのっちは凄いなー。天性のアスリート性を感じる。

いやー。武道館もGAMEツアーのDVDも新曲も楽しみ楽しみ。

・・・・・もう。いいや。俺。こんなんで。 


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