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I Have a Dream ①

「どの方向に行ったって道は狭くなっていて、いずれ終着するおぞましい光景を誰もが見ることになるのは明らかなのだ。なのに、なんなんだ?」
「自分が何にイラついてるのか考えてみた事があるか?」
「本当の所何にイラついてるのか考えてみた事があるのか?」
「誰がこんなつまらない世界を作り上げたのかもう一度振り返ってみるべきだ、
そして誰がこんなつまらない世界を維持してるのかを。」
「全てはウイルスのように感染していく。
お前の体をよく見てみろ。
右肩に刺さってるチタンの棘は契機に過ぎない。
お前の体はもはやお前のものではない。
ただそう思わされているにすぎない。」
「ま、その前に死ぬんだから関係ないってのがお前の常套手段だけどな。」
「吐き気がする。反吐が出る。」 

言い争っているかのようにも聞こえるが、実際の所相当に楽しんでいるのは分かっている。
でもそれを続けさせるわけにはいかない。さすがに。楽しさは終わりがあるからこそ楽しいのだ。

そういうわけで、単なる入れもんに過ぎない二つのプラスチックの間に割って入って、果て、こりゃどうしたもんかとぼんやり上を眺める。
成る程、空に亀裂を入れちまえばいいのか、と妙に納得してとりあえずプラスチックを粉々にした。
行き場を失った奴等は空の割れ目に吸い込まれていくってわけだ。
さて、どうやって空に亀裂を入れようか?

ってなところで地震で目が覚めた。

雷が鳴っている。
空からは酒が降っている。
口を空けてただ空を見上げていればいいのです。
最高。

「コカ・コーラは思想である」

だから? 反吐が出る。

そういう奴らは今すぐ「コ」と「カ」と「・」と「-」と「ラ」を頭から消し去った方がいい。

雷は止み、空からは雨が降っている。
あー。つまらんなあ。でもこれは皆が望んだ結果。

雷の音を録音しておいたので、これからはエンドレスに再生できる。
これは、使いようによっては、つまらなくはない。

ただ、過去をリピートするにしては、どれもこれも似たり寄ったりで
そのくせ代償を要求しすぎではないですか、という気がするのです。


タバコをやめるつもりも、酒をやめるつもりも、ネットをやめるつもりも、全くない。


寝よ。


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