奴
だいぶ前に このブログでも書いた のだが、俺が住んでいる加藤荘202では、どうやら怪奇現象と呼べるような事がおこってきた。
でも、さすがに慣れてきて、
「いや、つまらないから」とか、「またかよ。マジつまんねえ。つーか、お前寒いぜ」とか言うと、
窓に映っていた人影がスーッと消えるし、オルゴールも止まるのです。
しかも、マジつまらねえ、と俺は思ってる。つーか、爆笑とかしてた。
まあ、この部屋の異常に安い家賃とか、なるほど、ってくらいの事は起きるなーって感じ。
「奴」に取り合わなくなったせいか、おかげ様で最近はすっかり音沙汰もなく、問題も起きず、
むしろザコみたいな感じで散々ギャグにして「怪奇現象」を人に言いふらしまくっていたのだが、ついに奴が反撃してきた。
昨日の夜の事である。
バンドメンバー相手に結構久しぶりに「加藤荘の怪奇現象」をギャグにして語って呑んで、その後帰宅。
酔っ払った俺は、エアコンをつけずに、部屋の全ての窓を開け放って寝始めたのでした。
その後。
これは正直夢なんだか夢じゃないんだかわからないのだけど、
キッチン側の窓から、凄まじいスピードで、いきなりグワーッという感じで人が入ってきて、
一目散に俺の方に向かってきて、凄まじい形相で俺の首を目一杯締め始めた。
目とかやばい。マジみてーの。瞳孔とか完全に開いてる。
やばい。これは、死ぬ。
と思って、とっさに右手で相手の顔面をわしづかみにして、思いっきり力を入れて、マジのアイアンクローを喰らわした。このままじゃ死ぬし、と思って。
そうしたら段々首を絞める力が緩んできて、「痛ててててて!」とか言い始めて、
「悪い!悪い! まじ悪い!」みたいな事を言い出した。
いける。
そのままアイアンクローで形成逆転させて、相手を地べたに這わせるみたいになって、
「窓が開いてるからって勝手に入ってくるな!ふざけんな!」みたいな説教したら、
「ホントに今までもごめん。悪かった。もうしない。」
そう言って奴はお辞儀をして出て行った。
その後はぐっすりと安眠。
これは快勝だろ。
さすがにもう出てこねえだろ。
コメント
すげーな。それすげーな。
つーかお前すげーな。
投稿者: YA | 2007年07月02日 11:07
さすがにこれは凄いと俺も思った。
夢だとは思うんだけど、異様に現実感があるんだよね。
たぶんもう出てこないと思う。
投稿者: kaggio | 2007年07月02日 13:11
会話したのか。けっこうあっちも一か八かだったようだね。
投稿者: nobs | 2007年07月03日 00:28
いい話ですね。
「お前さんにはクローかけるねー。」
「気にすんなよ、俺ががっちり稼いでくるから。」
投稿者: Anonymous | 2007年07月03日 12:24
たぶん会話したんだと思う
一か八かだったのかもしれんが、むしろ、あんなにマジになってる時点であっちの負けだったと言いたい。
確かにこのままならいい話ですね。
次のためにがっつり稼いでください。
投稿者: kaggio | 2007年07月04日 01:24